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身体健全、家内安全、交通安全などの御祈祷を行っています
法話
houwa
おもに18日観音様の法話を掲載しています。
新しい形
(令和2年9月18日)
今日は、9月18日
観音様の日であります。
令和2年、今年の初め頃から出はじめた新型コロナウイルス、コビット19は、現在も勢力を弱めることなく世界各地で猛威を振るっています。
毎月18日の観音様の日も、4月、5月はお休みにさせていただいて、先月の8月も中止とさせてもらいました。6月になって弱まったかなと思いきや、じわり、じわりと7月後半から少しずつ増えはじめました。
8月に入り、愛知県独自の非常事態宣言を受け、私たちも、周辺のお寺の住職さん達も、お盆のお参りをどのようにしようか迷っていました。
あるところでは、昨年と同じように、檀家さんのお宅にお参りに行かれた。また、あるところでは、お参りに行かれるのをとりやめてしまわれた。
どのようにしたらいいのか、手探り状態のなかで、ソーシャルディスタンスといわれる、人と人との距離を適切に保ちながらお参りをすることを考えなければなりませんでした。
お盆のお参り。自宅でお参りをするのを避けたい方もいる。まぁ、そこで、苦肉の策でありますが、今年はお墓でお盆のお参りをすることに決めました。
8月に入ると、本堂にてお施餓鬼の法要がはじまります。本年は、お参りに来られない方もいらっしゃいました。遠くの方は、あらかじめ自宅でお参りに行かせてもらっていいのかを確認。この地域の檀家さんで見えられる方には、あらかじめ、お盆はお墓でお経をしますと伝えました。
お墓は、地区ごとにあるお墓が3つ、心月齋のお墓を加え、計4つありまして、わたしを含め3人の僧侶でやりくりをしなければなりません。4つの墓地に対して、3人。シフトを組んで、密にならないように、あらかじめお参りする時間を決めさせてもらう、予約をしてもらうようにしました。
ある方が次のように言われました。「和尚さん、こんな暑い日にお墓に行ったら熱中症になってたおれてしまうわ」ごもっともです。またある方は、歩くことができないおじいさんが、自宅でおまいりをしてもらいたい。そのようなご要望があるときは、自宅で、お参りにいかせてもらいました。
私たち自身の暑さ対策もしなければなりません。暑さでこちらがバテたり、倒れてしまってはならない。そこで、お墓に大きな日傘をたてて休憩する場所をもうけました。
頭に網代笠、お遍路さんがよくかぶっている少し大きめの笠であります。脱水症状を避けるためお茶や水などを用意しました。
携帯やインターネットの心月齋のホームページで、お盆の予約表を見られるようにしました。予約や、やりとりがない方には、再度ハガキで僧侶がお墓に常駐している時間をご案内し、予約が優先の旨も知らせました。
地元のお墓で13日から15日まで。
朝6時から夜7時頃まで。朝6時、暑い、とっても暑かった。わりと順調にすすんでましたが、13日の夕方は、予約が一杯な状態。
10分で1件、1時間で6件の割合で予約を入れている状態でありましたが、此の日はご先祖様をお迎えする人が多く、1時間に10件ぐらい入っている。
わたしの子供達にも手伝ってもらい、順番通りすすむと思いきや、予約無しのお参りの方がやってくる。
時間を節約するために、お墓の前で線香を差し、準備して待っててもらう。中には、予約するときに、身内で3件連続の方がいました。
今回は、お墓にきた方には、焼香をしてもらったのですが、二十人近くに膨れ上がっていた。ふだんだったら仲睦まじい、微笑ましい状況なのですが、ソーシャルディスタンスを考えるとちょっと微妙かなと思うことがありました。
社会情勢が変わって行く。お寺も変わっていかなければならい。リモート法要と呼ばれるものが出てきています。
お寺で住職がお経を読み、自宅で親族が集まって、インターネットを通じてリモートで法要を執り行う。まだ、わたしにはハードルが高いのですが、そのような時代が今、目の前にあると実感しています。
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